2012年01月28日
改正介護保険のセミナー
昨日、アイケア(介護事業者の大手)主催の『改正介護保険セミナー』が静岡あざれあで開催され受講してきました。3年に1回、そして民主党政権に変わって初めての改正とあって、県内のほとんどの事業所の方でいっぱいでした。限られた財源を背景の中、25%を超す超高齢化の進行、追い打ちをかけるかのような3月の震災の影響など、昨年夏頃から色々な情報で錯そうしていましたが、ようやく全体像が明らかになりました。
率直な感想、ひと言で言うと「現場無視」。さらに言うと、「変わりすぎちゃって、運用してみないと分からない」といった感じです。26日の新聞で、介護報酬プラス1.2%とご覧なった方もいると思いますが、実は数字のトリックがあって、今まであった別の名目の報酬上乗せ分がなくなってしまって、実質マイナス0.8%となりました。介護保険には利用者の介護度によって、使える金額が決まっているのですが、5~10%は低くなっていました。
国の考え方は、利用者を施設から住み慣れた在宅で介護するという考えとのことですが現実は、うーん、どうでしょうか。例えば、20分の安否確認の訪問介護が新設されましたが、不測の事態を想定しているのか?24時間訪問介護が新設されましたが、夜中の1時、2時に稼働できるヘルパーいるのか?たん吸引をヘルパーがやった時、万一のことがあった場合は誰が補償するのか?あげたら、きりがないです。
『介護』というと、要介護の利用者が多いから儲かる商売と思っている人もいるようですが、実際その仕事に携わってみると、思ったほど売り上げは伸びず、(事業の内容によっても違うと思いますが)報酬のほとんどは人件費で消えてしまいます。ちなみに訪問介護では、7割から8割は人件費です。利益率の高い通所介護でも6割くらいです。セミナーで会った通所介護をやっている友人は、今回の改正は経営をひっ迫すると言っていました。
でも、法律が変わったからといって、あれやこれや私たちが四の五言ってどうなるものではありません。ダメな会社にありがちなのが、売上が落ちると、社会が悪い、お客様が悪いというように周囲のせいにするような愚痴、言い訳なんですよね。介護をやっている会社は利用者、従業員に支えられているので、社会・法律がどう変わろうと、基本姿勢はぐらつくことなく、社会のニーズに応えることが大事と思いました。島田には介護事業者の組織がないので、近い将来、同業者の組織を作りたいと思っています。
なんか、業界のマニアックな話題ですみません。取り急ぎ昨日の速報でした。今から会社の新年会です。介護保険のことも話題にのぼるでしょう!
率直な感想、ひと言で言うと「現場無視」。さらに言うと、「変わりすぎちゃって、運用してみないと分からない」といった感じです。26日の新聞で、介護報酬プラス1.2%とご覧なった方もいると思いますが、実は数字のトリックがあって、今まであった別の名目の報酬上乗せ分がなくなってしまって、実質マイナス0.8%となりました。介護保険には利用者の介護度によって、使える金額が決まっているのですが、5~10%は低くなっていました。
国の考え方は、利用者を施設から住み慣れた在宅で介護するという考えとのことですが現実は、うーん、どうでしょうか。例えば、20分の安否確認の訪問介護が新設されましたが、不測の事態を想定しているのか?24時間訪問介護が新設されましたが、夜中の1時、2時に稼働できるヘルパーいるのか?たん吸引をヘルパーがやった時、万一のことがあった場合は誰が補償するのか?あげたら、きりがないです。
『介護』というと、要介護の利用者が多いから儲かる商売と思っている人もいるようですが、実際その仕事に携わってみると、思ったほど売り上げは伸びず、(事業の内容によっても違うと思いますが)報酬のほとんどは人件費で消えてしまいます。ちなみに訪問介護では、7割から8割は人件費です。利益率の高い通所介護でも6割くらいです。セミナーで会った通所介護をやっている友人は、今回の改正は経営をひっ迫すると言っていました。
でも、法律が変わったからといって、あれやこれや私たちが四の五言ってどうなるものではありません。ダメな会社にありがちなのが、売上が落ちると、社会が悪い、お客様が悪いというように周囲のせいにするような愚痴、言い訳なんですよね。介護をやっている会社は利用者、従業員に支えられているので、社会・法律がどう変わろうと、基本姿勢はぐらつくことなく、社会のニーズに応えることが大事と思いました。島田には介護事業者の組織がないので、近い将来、同業者の組織を作りたいと思っています。
なんか、業界のマニアックな話題ですみません。取り急ぎ昨日の速報でした。今から会社の新年会です。介護保険のことも話題にのぼるでしょう!
この記事へのコメント
田代さん、お疲れ様でした。
介護の現状は、マスコミを通して厳しいという認識はあるものの、実際にその仕事に携わっている人達の生の声は大変貴重だと思います。
是非とも、今の介護の現状を踏まえた田代さんの会社の取り組み等をミニセミナーで聞きたいものです。
介護の現状は、マスコミを通して厳しいという認識はあるものの、実際にその仕事に携わっている人達の生の声は大変貴重だと思います。
是非とも、今の介護の現状を踏まえた田代さんの会社の取り組み等をミニセミナーで聞きたいものです。
投稿者(FPハマちゃん)) at 2012年01月28日 21:46
田代さん、お疲れさまです。
介護を含む、社会の高齢者化は避けられないのでこれを驚異と捉えず、やがてそうなるものと受入れるべきでしょうね。
やがて来ると言われている大地震よりは”どうしよう?どうしよう?”って慌てることも無いでしょうから、来るのが判っているのだから、着実に社会・制度を整える必要があると思います。
実際のところ、制度や事業者だけでは限界が訪れるでしょうから地域が一体となって介護が必要な方やお年寄りを見守ってあげられる社会が理想なのですが…なかなか難しいだろうなぁ…
ナカガワ
介護を含む、社会の高齢者化は避けられないのでこれを驚異と捉えず、やがてそうなるものと受入れるべきでしょうね。
やがて来ると言われている大地震よりは”どうしよう?どうしよう?”って慌てることも無いでしょうから、来るのが判っているのだから、着実に社会・制度を整える必要があると思います。
実際のところ、制度や事業者だけでは限界が訪れるでしょうから地域が一体となって介護が必要な方やお年寄りを見守ってあげられる社会が理想なのですが…なかなか難しいだろうなぁ…
ナカガワ
投稿者(遠州工機@中川) at 2012年01月29日 10:25
おはようございます。
痰の吸引等、ヘルパーで出来る事が増えれば幅は広がりますが、医療行為による責任などが付きまとって来るとヘルパーさんもやりたくないでしょうね・・・
我家も民主党政権になり、結局、子供手当ても半額ももらってない上に、扶養控除も廃止され結局厳しくなっていますし・・・愚痴を言えば切がありませんね。
これからも要介護者、また介護者のいる家族の方たちの負担を少しでも緩和できるように頑張って下さい。
あおきえん
痰の吸引等、ヘルパーで出来る事が増えれば幅は広がりますが、医療行為による責任などが付きまとって来るとヘルパーさんもやりたくないでしょうね・・・
我家も民主党政権になり、結局、子供手当ても半額ももらってない上に、扶養控除も廃止され結局厳しくなっていますし・・・愚痴を言えば切がありませんね。
これからも要介護者、また介護者のいる家族の方たちの負担を少しでも緩和できるように頑張って下さい。
あおきえん
投稿者(あおきえん)) at 2012年01月30日 10:03
おはようございます。
痰の吸引等、ヘルパーで出来る事が増えれば幅は広がりますが、医療行為による責任などが付きまとって来るとヘルパーさんもやりたくないでしょうね・・・
我家も民主党政権になり、結局、子供手当ても半額ももらってない上に、扶養控除も廃止され結局厳しくなっていますし・・・愚痴を言えば切がありませんね。
これからも要介護者、また介護者のいる家族の方たちの負担を少しでも緩和できるように頑張って下さい。
あおきえん
痰の吸引等、ヘルパーで出来る事が増えれば幅は広がりますが、医療行為による責任などが付きまとって来るとヘルパーさんもやりたくないでしょうね・・・
我家も民主党政権になり、結局、子供手当ても半額ももらってない上に、扶養控除も廃止され結局厳しくなっていますし・・・愚痴を言えば切がありませんね。
これからも要介護者、また介護者のいる家族の方たちの負担を少しでも緩和できるように頑張って下さい。
あおきえん
投稿者(あおきえん)) at 2012年01月30日 10:03