2012年04月08日
リーダーシップ研修において
先日、経営者、人事担当者を対象にした、体験型のリーダーシップ研修に参加しました。そこで得た気づきをシェアいたします。
言葉を使った効果的なコミュニケーションについてと題し次のようなワークを行いました。
このワークは二人が一組となり、一人が話し手、もう一人が聴き手となって行います。話す内容は、嬉しかったこと、腹が立ったこと、いま気になっていること、悲しかったなどです(話す内容は何でもいいです)。まず最初のワークは、話し手が、聴き手の横顔に向かって話します。距離にして1mくらいでしょうか。その時聴き手は一切相づちを打ってはいけない、表情も変えてはいけないというものです。時間は4分間、話し手はひたすら聴き手の横顔に話し続けます。次のワークは、話し手、聴き手が正面に向き合います。今度は聴き手は相づちのみできます。やはり時間は4分間。そして最後のワークは聴き手は相づちオッケー、表情を変えてもいいというものです。これら3つのワークをそれぞれが話し手役、聴き手役となって行いました。そして、ワーク終了後8人グループになって、フィードバックを行いました。
以下はフィードバックで出た感想です。まず話し手の立場から。無表情の横顔に話す時は、自分の世界に入って(入るしかない!)ただ話し倒すという感じでした。聴き手が無反応だと話していても「お前、聴いているのか?」と不安にかられ、時間とともにそれが大きくなって、とてもストレスが溜まりました。話し手は全く話の膨らみを感じることができません。そして、聴き手も、無反応でいることが、苦痛とのことでした。次のワーク以降では、互いに正面に向き直し、聴き手は、相づち、表情を加えてゆくのですが、話し手は聴き手の反応があるほど、安心さが増し、聴き手に導かれていると感じることができました。聴き手が反応することによって、話し手、聴き手お互いが「言葉の温度を感じた」という素晴らしいコメントもありました。
このワークを終えて、言葉の集合体が会話であって、まさに会話はキャッチボールであると感じることができました。活用塾でも伝達力を養うというものですが、コミュニケーションは言葉や話術だけが重要というものではなく、お互いが真心こめて話す、聞くという相互理解、相互信頼のもとに成り立つものであると改めて思いました。例えば、部下の話をパソコンやりながら、口だけフンフンと言っていたのでは、すでにNGですね。(私も無意識でやっていたかも。反省)私も、社内で部下の話を聞く、部下に話をする機会は少なくありませんが、話し方以前にこういう心理が働いていると思うと、自分がまず襟を正さないといけないと痛感したしだいです。
言葉は「ことだま」とも言われるようにその人の魂が宿るとも言われます。話し手は、発する言葉を自分の分身のごとく大切に聴き手に届け、聴き手は受け止めたなら自分の心とともに話し手に返す、こんなやりとが続いたら、組織はすばらしいものができると思いました。
ひつじ雲 田代政裕
PS
撮影禁止の研修だったため、写真なしです。
私の場合、 話すテンポなど大丈夫か!?と自分に問いかけながら話しそうです。
結果、集中力が低下し、自分が何を言ってるのかわからなくなりそう・・・
おーーー怖い。
でも、反応が読みにくい人も特に日本人には多いので、それはそれで、良い経験になったと思います。
田代さん・・・投稿日時がかぶってごめんなさい・・・
あおきえんでした☆
話しをしていても、相手が真剣に聞いていると感じる時と、上の空で聞いているなと感じる時ってありますよね。
興味のない相手に、一所懸命話してもむなしく感じますよね。
聴き手も、話し手も真剣に向かい合い話しをしていかないと、なかなか思いは伝わらないものですよね。
しかし、その前に信頼関係が気づけていないと、そっぽ向かれてしますますしね。
まさに、仕事上でもこのような体験をよくしますよ。
自分達の将来のことを考え私と真剣に話し合うご夫婦と、まるで人事のようにそっぽを向いていて話しをきかない旦那さんと、将来に不安をいだいている奥さんという図式のご夫婦。
後者のご夫婦の場合、奥さんが本当に気の毒になりますが、本人(旦那さん)が事の重要性に気づかないかぎり、なかなか先に進みませんよ。
時に私も、見かねて説教する時もありますが、そうすると意外と真剣に聞き耳を立てるようになる場合もありますけどね^^;
う~ん、確かにこのワークはキツイですねえ。
ワタシも気をつけているんですが、人の話を聞くときにたまに考え事なんかしてると、やってしまいがちですね。(忙しいときなんかは「アンタが言いたいのはこういうことでしょ!」って言うとキレられちゃいます。)
例え、どんなに大したことない話でも、話す本人は真剣だからやっぱちゃんと聴いてあげなきゃいけないですよね。
コレを怠ると、今後その人が「どうせ聴いてくれない」ってことになりコミュニケーションが難しくなります。
良いリアクションをすれば会話が弾むものですし、多少面倒クサくても、その人の立場に立って話しを聴くというか、その出来事の当事者になってあげるのが親方の度量、リーダシップってものかも知れません。
ナカガワ